山蛭と私のこと…

はじめは栗のイガか何か
がくっついているのかな?
チクチク痛いのです。?と
思って、足を眺めた…
もう、真っ赤になって下が
っている蛭と、私の足…
すっかりパニックに陥って
しまった。指で引っ張ると
ゴムの様に伸びて、取れ
ない。小さいモノは足に
出来たおできの様に皮膚
が膨らんでいるだけ。頭を
つまんで引っ張る。う〜気
持ち悪いが、取らないと痛
いのです。これが1つなら未
だ落ち着いていれるのです
が、幾つも尻尾を振っ
ているように動いている…
 6月2日は権現山って所に登って来ました。標高は630mほどで大した事無いのです
が、ヒルがいっぱいで、喰われました。足に垂れ下がっているのです。初めは、栗
のイガが当たっているのかなあ…痛いなあ…って感覚でしたが、ズボンをめくって
びっくり。パニックでした。慌ててはがそうとするとかえって悪いのですね。血が
止まらなくなるのでした。(4時まで血がダラダラ…と)
 おまけに橋が腐っていて、谷底に落下。もうヒルのすみかに頭から…でした。
 下山して来たら、登山口の部落(中川原)の人が塩を持って来てくれて、「ここ
にヒル落として行かないで、退治して行ってくれ!」って言うのです。謝りました。
 草わらでヒルがそのまま生息すると困るから、山から持ち込んじゃダメ!って言う
のですね。午前中「登って来るよ」と、畑にいたおばさんに挨拶したのですが、ちゃ
んと待っていてくれたのです。それもヒルをまき散らさないように…と。
 靴などに付いた奴を退治して、もういないだろうとズボンを脱いで調べたら、ま
だ10匹も出てくるのです。1mm 位のが足に刺さっているのは痛かった。本当に気持
ちがおかしくなりそう、ビックリでした。
 部落の端からお爺さんが自転車でやってきて「あのな、地元の者でも今頃は権現
様なんか登らないぞ!よくまあ一人でヒルの林を歩いてきたモンだ。」と呆れてま
す。
 おばさんはビニル袋いっぱいの塩を振りまいてくれて、ヒルを退治してくれてま
した。GWあたりがそこの山に入る最後なのだそうです。あとは冬まではダメだそう
です。
 どうしても用があるときは長靴に塩の帯を巻いて上に上がらないようにして山に
入るのだそうです。いろいろ教えてもらい、この年で良い勉強になりました。
 私一方的にご迷惑をお掛けしたのですね。ゴメン
 それにしてもまだ足がヒリヒリ、首筋がジクジクと痛みます。こんな話、気持ち
悪くなるでしょう?でも山頂からの眺めだけは素晴らしかった…


--  戻る --