ヨットに乗ってます
                                          荻島二 服部芳雄
 穏やかな海面を音も無く滑るヨットに魅せられて、いつの間にかこの歳になりました。  
 柳都大橋の下に並んでいるヨットをご覧になった方もいるはず、その中の1艇です。
 ヨットはお金持ちの道楽と思われているかも知れません。当てはまる人もいますが、仲間は皆質素で
働き者、理屈屋の集まりです。 川の中のアンカーを拾ったり、エンジンをバラしたり、セールを縫ったり
しながら、それが楽しいと言い合っています。同じ微風でも頭一つ先になるスピードを目指してメンテナ
ンスしています。これが至福の喜びなのです。
 学生時代、小さなディンギーを夏は海、冬は鳥屋野潟で乗るクラブ活動でした。移動はリヤカーと人
力だけ、これは今でも笑い話です。その頃はよく映画に出てくる大きなヨットをいつか自分も繰る事が夢
だったのです。 退職時にも「次はリオデジャネイロからお便りしますから」等と猛語したのに、覚えていた
方にイオンでバッタリ出会ったり、冷や汗をかきながら、世界一周、日本一周をまだ諦められずにいます。
 特に夏は海。楽しさが増します。この文面では伝えられそうにありませんから、ぜひ私と一緒に海に出ま
しょう。