「塩之入り峠」を越えてきました。



 「塩之入り峠」って知ってますか?かつて与板町〜和島村を結んだ峠なのです。

 今はトンネルが出来て、あっという間ですが、昔、和島の木村家に身を寄せて

いた良寛が弟、由之の居た与板、松下庵を訪ねて行くに、どうしてもこの峠を通

らなくてはならず、難渋した…という話をたどって、この峠を歩いてきました。

 (和島側の旧峠入り口にはこのことが看板に記されてます。)

 バイクで行けると思って、弁当を持って出かけたのですが、今は県道となって

います。それもたった、100m程度のトンネルなのです。この和島村側から昔の道

を歩きました。5分も歩くと、峠の茶屋跡があります。全部歩いても20分程度で

しょうか。その後トンネルを通って、バイクの所にまた戻りました。

 トンネンルの両側には様々な史跡があります。

 歌碑もあって、眺めながら、しかし、ここでは昼飯とは行かず、やっぱり、和島

村の「良寛の里」で飯をくってきました。

 この峠は晩年の良寛が寝込んだ時に弟や貞心尼が駆け走った道なんでしょうね。

 与板側の歌碑には、「志保の理能 さ可波奈のみ爾奈利耳け利 由久ひ東志ぬ幣

 与呂川ずまで耳」とあります。

  (峠の茶屋跡で)

 この塩之入り峠を越えるのはアッと言う間に終わってしまいますから、ぜひこの

後、与板町、和島村の良寛資料を閲覧する活動が楽しいと思います。

 その気になると結構、良寛三昧を尽すことができます。そのことも案内したいの

ですが、これは町村のHPの方が確かですから割愛させていただきます。

 ただ、和島村の良寛の里には食堂「てまり」ってのがあります。これも小旅行に

は楽しみの一つになりますよね。

 貞心尼って、23歳で離婚しているのですね。

 私が良寛さんならニッコリなのですが…



 参考

  ・ 和島村のホームページ   http://www.vill.washima.niigata.jp/

 ・ 「峠を歩く」(日報事業社刊)羽賀一蔵(元笹岡小学校長)著 \1,800



      この本を何度も読んでますが、ついつい誘われて山に入ってしまいます。

   私も諏訪峠や九才坂峠などを歩いたことはあります。

    著者と同じ様な気分になることも多いので、内容については省略させていた

    だき、最近通った新しい山歩きについて今後掲載させてもらいます。(よろしく)



   今回塩之入り峠を歩いたのは、その著書に「与板側には良寛の歌碑があり、こ

  れを松原氏が拓本にとって来てくれた…」と書いてあります。

   松原氏は赤坂小の10代校長で、これも何かの縁と思い、早速実行したからなの

  です。

   羽賀氏のこの本には面白い描写がたくさんあります。一つ紹介しておきます。

   P110 → 眼鏡やカメラの三脚の一部を山に忘れた時の話です。「山の神は女

  だから、ふんどしを外して捜せば、山の神が喜んで失せモノを出してくれるという

  言い伝えがある。この際それに頼るほかはない。幸い人気がない山の中である。

  チンポコを出してトボトボと今来た道を捜しながら戻ってみた。」





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