林道、峠走破記録を紹介します。   
   
   【林道広河原〜五枚沢川線について】



 山形県小国町から「川西・小国線」を走って峠を越えると美しい水面の白川ダ

ムが見えてくる。

 白川ダムまでは、国道113号の長井町から米沢・飯豊線を走っても良いと思う。

 さて、このダムに流れ込んでいる広河原川の右端を上流へと走ると広河原の集

落を越え、赤崩山(1,071m)の頂上へ向かう山深い林道ランを楽しむことができ

る。山頂は福島県との県境になっていて素晴らしい眺めである。

 この山を越えると峠を下ることとなる。これが五枚沢川の脇を走る道である。

 温塩温泉に向かおうが、ラーメンの喜多方市へ向かおうがこの先はお任せした

い。私の知っている最も長い、自然の豊かな林道である。

 この広河原川側を走っていると、左折7kmで間欠泉という分岐点がある。
 紹介がてら写真を撮ろう

と思い、今回走ったこの林

道は丁度その分岐点の辺り

で交通止めの柵が出ており、

前には進めなかった。 →

  残念無念!

 白川ダムよりもっと西側

に、白川の上流を目指して

走る「岳谷・上屋地線」が

ある。これをどんどん南へ

と走ると飯豊山の登山口を

通って、やがて葡萄沢林道
に至る。この道もやがて赤崩山へと向かうのであるが、途中工事中で、今回はこ

の道も走破出来なかった。そんな訳で紹介できず、通行止めの柵前での記念写真

1枚でお許しを願いたい。「走り抜けることが出来たよ!」という情報を、ぜひ

皆さんからいただきたいと思っている。
 
   新潟県の林道を紹介します。   
  【林道石名〜和木線(佐渡)について】  自称林道散策マニアの私。新しい林道が開通すると地元の人間より嬉しい。と ころで、その林道の一つ、石名和木線をご存知だろうか。この道を全く知らない で今まで過ごしていたことに悔いを感じる。とても素晴らしい眺望のスカイライ ンは殆ど人が通らずにひっそりとしている。峠の先端に記念碑があり、次の様に 記されている。「この広域基幹林道石名和木線は昭和53年に着工し、平成5年 まで、16年の歳月をかけ、両津市の和木集落から相川町の石名集落を結び、周 辺の森林資源の開発と有効利用を目的に開発されたもので、延長17.5キロメート ル総事業費約16億円を投じて完成されたものです 新潟県相川林業事務所 平 成5年10月吉日建立」  さて、この付近には牛がいるらしく、幾つもフンが落ちているばかりでなく、 道路の途中に柵がしてある。この鉄製の扉には「牛が出るので、木戸は必ず閉め て下さい。 相川町牧畜組合」とある。これが何とも風流である。車を通してか ら、また閉めて走り出す。その優雅さと周囲の見晴らしの利く景観は誰からも経 験してもらいたい心地よさである。  実は壇持山(907M)の登山口や信仰のための祠もあるが、興味が薄く、詳 しくは語れない。読まれた方は一度挑戦をされたらどうか。  林道建設のためにできた切り通しの脇が幾つも広場になっており、外海府一帯 と海を眺めながらの食事などは贅沢極まり無い。山菜・鳥の鳴き声・高山植物は 記すまでもなく豊富である。  蛇足になるが、この道は地図にはまだ載っていないようだ。しかし、大佐渡横 断道路では最も新しく、しかも壊れていない自然の中を突き進んでいる点では宝 物の部類である。この道と平行して地図に載っている道が一本ある。更に北寄り の両津市の黒姫と相川町岩屋口を結ぶ道である。しかし、これは酷い廃道で、迷 子の危険があるし、肌を守るなど重装備がないと通行は不可能である。観光案内 の地図にはマイクロバスも通るような雰囲気で記載されている。その対応や、感 覚が何か問題を示している気がしてならない。こんなところが資本を投じても、 客が減るばかりの佐渡観光の不振の根っこなのだと私は思う。
 【林道大佐渡北線】  大佐渡の南側、佐和田〜両津間の林道ではない。ここも鶴子銀山あり、藤津川 ダムありと素晴らしい景観であるが、もう一つ大佐渡の北側をズ〜っと貫く道が ある。まさに大佐渡スカイラインと平行した海を眺めて走るスカイラインである。  多分、相川の金山から北側の山あいを両津まで走る道になるのであろう。詳し くは不明である。完成までにはまだ十数年はかかるのではないだろうか。  完成予定があるのかどうかも分からない。作っては崩れ、また直す…という効 率の悪い見本のような道である。  達者から大佐渡の山に向かって6キロ位入っていく山道がある。達者林道と呼 ばれる道だ。この道のドン詰まり、突き当たった所から両側に北線建設が進んで いる。もう2、3キロは伸びたと思われるが、この両端はまだ何処にも通じてい ないのだ。これを図にすると、次のようになる。                        達者 3K ?K 2k ┃ 6K  金山 ━━━━×━━━━━ ××××━━━━━┻━━━━━× この道は遠足の下見の時に気付いた道だ。スカイラインの外にもう一つ同じよ うな道があるからだ。建設を始めて、ずっと長い間誰も通ったことがない。  そこで(当然)私は一番に出かけてみた。金山からスカイラインを少し登って 行くと左手に看板がある(通行止めのゲートもある)。ここでゲートを○×△し て、その先を走る。約1.5km は舗装も綺麗で海を眼下に見ながらのドライブ。  全く知らない紅葉風景が広がる。途中道路には幅員9割を占める土砂。ここも 越えて全長3km 以上は快適だ。が、その先は道が山に突っ込むような断層。あき らめて引き返した次第だ。全部を紹介してもこれだけだ。何とつまらない…と言 うなかれ、車も人も通っていない初めての道を走る喜びを味わって欲しい。  
   【朝日スーパー林道】  (新潟県朝日村〜山県県朝日村)  これは有名ですから省略させてもらいます。朝日村から朝日村まで全線52 キロ、殆どがダートです。  山が深く、道も広く文字通りスーパー林道です。この道は山形県の小国町か ら入ると、蕨峠を越えて三面までも、素晴らしいダートとなりさらに20キロ は山道を走ることになります。
   【 林道天蓋線など】 @ お国自慢  新潟県は南北に長い。国道7号線を通って、北のはずれの朝日村までいくと、 一日の体力の半分は使ってしまう。しかし、朝日スーパー林道をはじめ、多く の林道に魅了され、自然の美しさに我を忘れてしまう所だ。ブナの原生林を中 心に新緑、紅葉の美しさは他とは比べ物にならない。  釣り、キャンプなど大自然のプレイゾーンと言ったらいいのであろうか。 A ルートの概要とビューポイント 国道七号線を北に走り、村上市を過ぎて 暫くして右折し、県道、高根〜村上線を約15キロ走ると高根につく。高根に ある雲上橋を渡らずに橋に向かって左へ進むと林道天蓋線となる。新しい道を 建設中で、ついこの道を走ってしまうが、これは、牧場の施設なども見えて、 広く、良すぎると気づいた頃は2キロも走ってしまっている。目指す道は目立 たなく、捜してしまう始末だ。  険しいカーブの多いダートが続き山をどんどん登る。右に天蓋山をみてしば らくいくと、下りになる。  全線14キロ程度であろうか、再び国道7号線大毎(新潟県山北町)という ところに出る。広域林道大毎線というそうだ。  さて、再び高根に戻り、雲上橋を渡って左折し、高根川のそって登ると、素 掘りのトンネルがあり、渓谷の様相がはっきりして来る。3キロで右には藤倉 沢林道が、そして更に3キロほど真っすぐ にすすむと、看板、鈴が滝方面が書いてあ る分岐になる。そこで、右折して鈴谷川に 沿って3キロほど上流へ向かうと、鈴が滝 がある。これは一度は見ておくべきだ。 落差50メーターはある。  これが林道鈴谷川線で、川の位置が遥か 眼下になり、随分と高い所を走っていると 感じる。道も荒れていて、でこぼこが多く、ジャンプにかっこうの箇所ばかり だ。  しかし、飛んだ直後に急カーブということになり、危ないことこの上無し。  このほかに、高根林道(平床線)、元屋敷林道など、数多い林道はいずれも 通り抜けができないが、渓谷美、新緑、紅葉の美しさは素晴らしい。 また、仕事やレジャーの車にも全く会わないでいることもできる道だ。 B 特産  高根にはチップ工場があるようにまさに林業そのもの。  土産なら国道七号線の「みどりの里」で、物産館と食堂がある。                          (0254ー72ー1551) C コメント  途中で行き止まりの林道ばかりだが、沢山の林道があり、自然派にはこたえ られない地であろう。  しかし、燃料を十分留意して走ることが大切だと思う。  天蓋牧場は牧歌的なムード。弁当を広げてのんびりするといいだろう 村上 市が近く、城下町のこの市で食事も土産も私は調達してしまった
【峰越林道】  (福島県金山町〜新潟県津川町) @ お国自慢  新潟県はなんと言っても米。これが特産品だ。コシヒカリは山あいの狭い田 んぼで作られるからこそ、美味さが蓄えられる。新潟平野で採れたものではな い、津川地区のコシヒカリを食してみたら人生観も変わろうというものである。  高速交通網の発達した新潟から一時間半。旧会津領だった津川町や上川村を 訪れると参勤交代に使われた旧街道(諏訪峠)が残っていたり、小瀬が沢洞窟 遺跡があったりと歴史の重みを改めて知ることになる。  人情の厚い土地の人々は「ふるさと祭り」など、夏のイベントを中心に、山 菜の地方発送や、和紙の製造など、村起こしに真剣である。  立ち寄った食料品店のおばさんは「天気が良くて、林道越えは最高だよ」と 先に言ってくれた。まだまだ紹介出来ない林道が沢山ある地区である。それは、 昔から林業で成り立っている土地であるからだ。野生の動物も良く見ることが できる。野うさぎがバイクの前を逃げていくこともあった。クマの被害も少な くないようで、「クマに注意」という看板などを良く見かける。山も深く、十 分な装備をして、出かけるにこしたことはない。 A ルートの概要とビューポイント ルートは5年以内の改訂版地図を参照。  昭和五十九年に開通した林道だからだ。  国道二五二号線、金山町(福島県)本名から入る。本名ダムの脇にある、本 名発電所を抜けて、霧来沢をどんどん登る。約5`で八乙女滝への分岐となる。 左へ進んでいくが、時間があれば滝も見ておきたい、景観である。  日尊の倉山の左側から尾根を抜ける頂上は標識、ほこらがあり、福島県側に 眺望が開けている。丁度、林道としては本名〜津川の中間点ともいえる。峻剣 な山々が多く、何度も振り返って、その絶壁の高さに感嘆させられる。このこ ろからブナ、なら、白樺などの原生林が眼に付くようになり、深い林から、新 潟県側も望めるようになる。  道は一本だが、室谷近くで山に向かう林道と交わる。そちらへ行かずに、左 折して橋を渡り県道へと合流する。真っすぐ進めば津川(R49)であるが、途 中、八田蟹というところから右折して御神楽温泉へ寄ろう そして、高谷には 山菜工場がありお土産が手に入る。ここから右折して、漆沢へ向かう。近年開 通したばかりの林道で蕨峠を越え、小手茂(おても)を通って粟瀬へ出る。 七名まで進んで、小出方面に進むもよし、また、上川村の中心にすぐ出ること も可能だ。 B うまいもの  典型的な田舎であるから、山菜を手にいれるくらいしか食通には縁がない。 村に食堂がないからだ。御神楽温泉入り口付近にある即売所(無人)で、季節 のものが恐ろしく安く手に入る。 C 宿や特産  宿と食堂は村が経営する御神楽温泉・みかぐら荘、あすなろ荘 (0254-95-2375)だけである。隣接した町には麒麟山温泉、角神温泉、三川温 泉と様々である。  村特産の「小出和紙」は製作体験もできる。(95-2920) D コメント  途中で行き止まりの林道を入れれば、沢山の林道があり、自然派にはこたえ られない地となろう。  峰越林道は新しい支線の建設中でもある。地元では、越後・会津街道と呼ん でおり、季節には山菜ロードとなる。道端に沢山の車が止まっているのは、そ こから人が山に入り込んでいるわけだから、スピードにはくれぐれも注意して 欲しい。
  【林道橋田線(殿様街道)】 (新潟県五泉市菅沢〜橋田間3`)  最近できたばかりの林道でまだ、砂利が浮いている。五泉市菅沢から国道4 03号線に向かう旧道を百bも入ると、左は護摩堂山登山道入り口、その右は 林道橋田線入り口の看板がみえる。また別に、大きな標識で殿様街道入り口と もある。道はすぐ、きつい登りになり、登り終わると五泉市が一望できるすば らしいビューポイントにであう。 少し進むと、下りになり、杉林の中を走る。  16世紀末の護摩堂城跡に関わる多くの遺跡が残されており、それを訪ねな がら、橋田口へと下っていくのがよい。  遺跡は一の城戸、念仏塚、因幡城跡、馬頭観音地蔵など案内がある。  橋田口には大きな案内板もあり、榎峠道(殿様街道)の標識もある。  この、古い道がそのまま、林道に広げられたようで、今は「木材積み出し中 注意」の標識を目にすることになる。 (林道は橋田口から少し登った付近で、右折すると菩提寺山登山道とぶつかる。  ここに車を止め歩くと、10分で山頂についてしまう。ちょっとヒキョーな 手かな?春はカタクリ、秋は水引きなど野の花で感動 山頂は平成3年に整備 しこども連れでも楽しめる。五泉市長の絶句?が印象的)
【旧道(大沢〜菅沢線)】  古い道で、名前が分からないが、新潟県五泉市菅沢から国道403号線(加 茂街道と言う)の小須戸町に至る約5`の旧道である。この道は最近まで菅沢 の人達の生活の道だったそうで、道は狭溢な悪路とも記されている。  菅沢から1`ぐらいが最も悪路で崖をえぐった道である。起伏も激しいが、 やがて小さな川に沿って走る頃には、静かな森の中を散歩している感じになる はずだ。  自然を楽しむ車も増えて、一車線しかないが、突然鉢合わせすることもある。 この道は時間の無いときの手ごろなストレス解消のコースだったが、それも出 来なくなってきている。  近くに、越後七不思議で知られる了玄庵のツナギガヤがある。湯田上温泉で 登山帰りの客と汗を流すのもいいだろう。  お土産は、温泉まんじゅうに限ると思う。
  【箕輪線】 国道49号線と平行し、阿賀野川をはさんだ反対側の山岳道路、いわば「阿 賀野川スカイライン」という新しい林道である。2年前に完成したばかりであ る。 道程は     谷沢(三川村)    雲和田(津川町)    栃堀(上川村) | 6 Km | 12 Km | --------------------------------------------------- ・谷沢 揚川ダム(東蒲原郡三川村)にある橋を渡って谷花と言う集落に向かっ    て行くと谷沢橋があるこの付近から ・雲和田(中間)49号線 津川トンネルの南側から(海洋センター方面)山手    に向かって3キロ位行くとある集落。ここから西山日光寺(昔栄えた大宗    教ガラン跡あり、ぜひ一見を!)へ向かう林道あり。 ・栃堀 49号線津川の常波橋付近から折れて(東蒲原郡)上川村、みかぐら温    泉をめざして行くと、県道、津川--室谷線に栃堀橋があるここを渡って、    すぐ、右折。 素晴らしい景観である。断崖絶壁にはガードなし、雲和田--栃堀間の小高い場 所には林道完成記念碑があるので、ぜひ記念撮影をどうぞ!  この林道の両側はまた山岳道路の入り口に接続しているので、プランはおまか せだ。  栃堀の近くにはいくつかの石器時代の遺跡もあり、勉強にもなる。  また、3入り口ともに温泉(三川温泉、麒麟山温泉、みかぐら温泉)があるの で楽しみかたはバラエティーに富むと思われる。 また、この道を走るといくつかの次のプランが涌いてくるのが不思議。だまさ れたと思ってチャレンジして欲しい。
まだあるのですが、少しずつ書きますね。興味有ればメールでお聞きください。