頭を良くすること…まずは朝食を食べることです 
 【その1】   誰でも良いテストでは良い点をとりたいもの。頭が良くなりたい…って言うじゃあ ないですか。  でも日常生活を日常生活を見るとずいぶんと自分 の頭を自分で悪くしているものです。 それらをコントロールするだけで「頭のキレ」が違 って来るものです。  今回は一般的な話を紹介しましょう。その一つ は「朝食を食べない子は頭が悪くなる」です。先週 栄養士さんの話にもありました。  脳が働く時に必要な糖は朝食を食べないと全く 増えません。ここに時間を追った血糖値の変化を グラフで示します。どちらも朝7時ころ起きた生徒 と想定します。 実線は朝食を食べた生徒、波線は朝食を食べない 生徒の血糖値です。 朝食を食べた生徒は8〜9時頃、脳に盛んに栄養を補給できますが、朝食を食べなかった 生徒は栄養の補給がないまま昼食時を迎えることとなります。 給食を食べてようやく血糖値が上がっていくのではかわいそうです。 憶えるためには頭が働く時に必要な栄養を効率よく補給することなのです。頭を良くさせ てやってください。  次にカルシウム不足の子はイライラしてじっくり物事に取り組めないことです。 清涼飲料水の取りすぎ、スナック菓子の食べ過ぎで体から失われ、落ち着きのない子に育 つのは誰もが知っていると思います。喉が乾いたら麦茶でも飲むことに切り替えるだけでも 効果があります。また固いモノをガリガリ囓る習慣も大切です。 炒り豆、棒タラを囓るなどこれによって前頭葉を刺激され、記憶しやすくなって来ます。 いずれも昔の食事や生活が理想的なことを示す例にあげられています。  【その2】         キレない…食事  最近にわかに話題となってきた問題が食事の話です。中教審でも心の教育には食習慣の改 善が必要と強く出されてきています。「週間読売」では次のように書かれていました。 (実は20年前から提言された問題でもありました。)  きちんとした食事をとらず、カップメンやパン・ジュースとスナック類で腹を満たすよう な食生活の子どもがキレるのです。菅原明子(保健学博士)氏は「これらスナック類はカロ リーは多いが脳の活動に不可欠なビタミン、ミネラル等の微量栄養素が殆ど含まれていませ ん。  これだけでお腹を満たしていて、まともな食事をしないでいたら精神的に不安定になるの も当然です。」と語っています。  脳における栄養失調とも言われているのです。  微量要素、特に脳に影響を与えるのが、ビタミンB群、カルシウム、マグネシウム、鉄で す。これらの不足症状がどんなものかはぜひ調べられ、知っておいてください。  また、魚を食べなくなったこともキレる要因と指摘があります。サバ、マグロなどの背の 青い魚に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA) には攻撃性を抑える働きがあるのです。  加えて脂の取り過ぎ、植物油脂のリノール酸には(DHA) を追い出してしまう性質があるの ですが、このリノール酸の過剰摂取が目立つというのです。これではイライラするという子 が増えるのも無理はないでしょう。攻撃的になる子には低血糖が多いそうです。  脳のエネルギー源であるブドウ糖濃度が下がりすぎた状態ですから、疲労感があり、無気力、 イライラ、突然暴力を振るう症状が表れてきます。低血糖は砂糖のとり過ぎが原因であるこ とはよく分かると思いますが、今、どうしてそうなったのか…と言えば、放任・過保護の結果、 好きなモノを好きなだけ食べる食習慣が何処にもあるからです。  昔ながらの和食を三食キチンと食べる事、愛情のこもった料理を家族で温かな雰囲気で食 べることがキレることを防ぐ最も大切な事です。もう一度点検をしてみませんか。