かかわり方を学ぼう!

 岐阜県中津川市のパチンコ店空き店舗内で、近くの清水直(なお)さん(13)
(同市立第二中学2年)が他殺体で見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された
同市内の県立高校1年の少年(15)は交際のトラブルをほのめかし「殺すつも
りだった」と供述していることが22日、同県警中津川署の特別捜査本部の調
べで分かった。
 少年は直さんと約2年前に知り合い、交際していた。ところが最近、直さん
が交際をやめようという話をし始めたことから、2人の間で何回かけんかがあ
り、仲間内では2人の不仲を心配する声が上がっていたという。

 こんな事件が報道されている。これまでも何度か些細なことで人を殺す事件
が起こっており、人とのかかわり方が稚拙なまま、「トラブル→殺人」という
図式がひんぱんなことに驚愕している。
 苦しいことや人生の前に現れる壁を何度も何度も泣きながら乗り越えて私た
ちは大人になるのである。
 ゲームのようにリセットできたり、自分に不都合なことを簡単に消し去って
しまうような考えや行動はまさに幼稚そのものである。
 この事件を負の手本として、二度とこのようなことが起きないように強い心
をもつ人になろう。
 自分では容易に解決出来ない問題は山積みされている。だから私たちは学び、
書を読み、師や友を求め、苦しみ、生き抜いて行くのである。
 私でできれば相談にものりたい。人やものへのかかわり方はもっと大切にし、
一緒に人間を磨いて行こうではないか。


最近の学校の事件から  池田小学校の事件以来、愉快犯のように立て続けに事件が起き、学校 の安全が取りざたされてきた。寝屋川の事件などは卒業生も学校へ入れ られない例であり、嘆かわしいばかりだ。  その池田小学校では結局、校長の辞職に続き、教職員全員に処分が下 ったと報道されている。しかし、子どもの命は帰って来ない。そして学 校の安全とはこのままで良いのだろうか?考えさせられている。  多くの児童の殺傷事件ゆえ、思っていても誰も口にしないのだろうが、 職員の責任感だけで防げるような問題なのだろうか。私は疑問だ。  お笑いのような話であるが、その後多くの学校の玄関に名札が並べら れている。名札をつけて、所属や訪問の目的を明確にした者だけを学校 の中へ入れるようにして、同様の事件を防ぎましょうというものである。  あの事件の顛末を知れば問題の認識がズレていることが明白である。  犯人は初めから学校へ侵入して狼藉を行おうと意図していたのだから 名札や記帳などする訳がないし、侵入出来ない学校など殆どないと考えて も良いだろう。同様の事件の再発を防ぐことは学校という開かれた場所を 密閉するしかないだろう。それともガードマンを数多く配置していただく ことであろうか。  いやいやどちらも学校の機能を損ねてしまう。  大体、両川中学校は全て学校が開いている。学校を閉鎖することは不可 能に近い。時々道路に車を止めて、部活練習を応援してくれたり、梨畑脇 を通学する生徒を温かく見守ったりしてくれる地域の方がいつも味方だと 私は思っている。つまり、いつも校内や学校の周囲に大人の目が光ってい る我校のような学校が最も安全な学校だと思うのだ。  地域でも昼下がりに石垣に腰をかけている老人を見かけるが、それとなく 人の動きを実に見事に把握されていて、都会では出来ない役割分担なのだと 嬉しくなる。  このことから安全な学校は「生徒が地域の人の顔を覚えていること。」  「その知っている方が学校の中や周囲にいつもいてくださること。」と思 う。  地域の方が出入りしてくれることはそれだけで学校の安全活動なのである。  どうか「ふたがわ祭」だけでなく、いつも地域の方が学校に来られ、生徒 と話ししたり、お茶でも飲んでいって欲しいのだ。                  ◆ もどる ◆